「歯はみがいてはいけない」?

みはやデンタルクリニック

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「歯はみがいてはいけない」?

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2018/02/16 「歯はみがいてはいけない」?

こんにちは。みはやデンタルクリニック院長の及川です。

少し前から?話題になった本を紹介します。「歯はみがいてはいけない」森 昭先生の著書です。

何年か前からよく「先生!歯は食後15分以内に磨くように習ったのに、10分以内に磨いてはいけないのですか?!と聞かれる様になりました。森先生の著書には「糖質を含む飲食の後はリンやカルシウムが唾液に溶け出します。その時点で歯ブラシの毛先が歯に当たると、歯が削れて知覚過敏になります。また、唾液が補修をしようとするパワーを、歯磨剤を使うことによって捨ててしまうことになります。」という趣旨が書かれていました。

他にも、プラークコントロールの大切さ、全身疾患との関わり、歯磨きのコツ、歯科医師のジレンマ、予防歯科が日本にどれだけ利益があるかを情熱を込めて論じてらっしゃるのを、深く頷きながら読みました。

 私も、患者様に説明する時につい熱くなってしまい、後輩に「患者さん、引きますよ。」と言われたことがあります。ついつい、話しが長くなってしまうところは自分でも考えものです

でも、患者様の方から「直ぐに磨いてはいけないなんてほんと?」と、戸惑われて?いる声を聞くと、「私は…」と答えなければいけません。実際のところ、私は時間を測って磨いていません。食後のお喋りはだいたい付き物ですので次の行動に移る直前に磨きます。歯磨剤は殆ど使いません。お気に入りのうがい薬を歯ブラシに付けて磨きます。歯間ブラシはマストです。

どんなにテクノロジーが発達しても、AIが賢くなっても、プラークコントロールが面倒くさいことには変わらなさそうです。森先生が提唱しているプラークコントロールの方法も難しくないですが、戸惑いそうだったら、とりあえず夜寝る前のプラークコントロールだけは意識してください。患者さん一人ひとり、生活のリズムや口腔内のリスクは違いますので、その方に無理のない予防をコーディネートいたしますね。

 

 

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